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地盤沈下のはなし

地盤沈下とは?

地盤沈下とは、建築物が建つ地盤の沈下のことをいうケースと、建築物が建ったあとに建築物が地盤とともに沈下する、または建築物のみが沈下をするケースが想定されます。

一般に、建築物の沈下障害は、建築物が不同沈下となった沈下を問題としています。住宅建築においては、2000年4月に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(以降品確法という)が施行され、このなかに「住宅の構造耐力上主要な部分」とした基礎、基礎ぐいに対して10年間の瑕疵担保責任を定められました。建築物の不同沈下による傾きの程度の記載もされ、3/1000未満は低い、3/1000以上6/1000未満は一定程度存する、6/1000以上は高いとあります。不同沈下の数値が高くなれば、補修工事を実施することになります。

原因としては、複数のケースがあります。まず、建築物を建てる前から地盤沈下が発生しているような地盤は、軟弱地盤エリアで地下水のくみ上げなどによる広域地盤沈下地帯のような場合や、大規模に新規盛土をしたような地盤であったりします。また、建築物を建ててから、地盤の地耐力不足で建築物の建物荷重に耐えられず、沈下したりするケースもあります。またはそれらの複合状態である場合もあります。そのほかに擁壁の変状に伴うものや、不均一地盤、部分的な地耐力不足のケースもあります。全体沈下であれば傾きは発生しませんが、沈下量に差がある場合は不同沈下となり問題となります。場合によっては、軟弱地盤対策を行った工事に問題があり不同沈下を起こすケースもあります。事前に十分な地盤調査を実施して、適切な基礎・地盤改良の計画・施工をすることが重要です。また、地盤調査後の建築物着工前に、ローム層などの良好地盤に人工的に手を加えたりすると、地耐力がもとに戻らず締固め不良となり不同沈下になるケースもあるようです。建築物建設の地盤関連では、不同沈下を発生させないことが一番重要なこととなります。

地盤沈下 現象イメージ

地盤沈下 現象イメージ

地盤沈下 原因イメージ

地盤沈下 原因イメージ

 

地盤沈下関連 地盤沈下の原因:①圧密沈下 ➁圧縮沈下 ③水浸沈下 ④設計・施工不良
地盤沈下の修復方法:①土台上げ ➁耐圧版 ③薬液注入 ④アンダーピーニング

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